以前ブログでも紹介したプレー解析サービスのVisor.ggがバージョン2.0にアップグレードし、さらにベンチャーキャピタルから470万ドルの出資を得ていたことがVentureBeatのリポートにより明らかになりました。
以前のバージョンではPOVをOBSで解析し、マッチ後にこれまで蓄積された膨大なデータをもとにプレーを評価分析してくれるというサービスでした。
今回のバージョンアップでは「人口知能」により、ゲームプレーを即座に分析してプレイヤーにオーバーレイでフィードバックを表示することができるそうです。
Ultの保持が続くと、Ultの使用を促すアラートや、集団戦でヒーラーがキルされている場合など警告を発してくれるらしい。
さらに相手チームが劣勢になった状況などで(おそらくキルフィードなどから判断)、アグレッシブにいくべきかなども教えてくれるらしく、これまどおりマッチ終了後には戦績と個人パフォーマンスの評価も確認することができます。
3月の時点でr/OverwatchUniversityにプロトタイプがアップされ、その後とくに問題があったという話しは聞いてませんが、今回はオーバーレイでリアルタイムにフィードバックを得ることができるようになったために、ゲームプレーに与える影響はこれまでより大きいかもしれませんね。
開発者曰く、トップ500プレイヤーを目指すためのコーチングツールではなく、あくまでも個人のプレーを膨大なデータにより構築されたニューラルネットワークを用いて評価するというものだそうです。
クライアントに直接干渉しているわけではないものの、公式ツールではないので、利用する際には自己責任がともなうことになりそうです。
ちなみに前回のバージョン発表時にはソウル・ダイナスティも利用しているのとの触れ込みでしたが、今シーズンに限ってはあまり効果はなかったのかもしれませんね。
[追記]
実際にこのサービスを利用した人のスクリーンショット集。味方のジャンクがアナを倒している状況や、相手のハンゾーのUltが10秒以内に貯まるといったアラートも表示されています。
[追記2]
r/Competitiveoverwatchでの注目度はあまり高くはないようですが、「相手ヒーローのUltが何秒以内に貯まる」という警告は、その精度次第では、TOSのボーダーラインを越えるものではないかとの意見もあります。
Diablo IIIでもTurboHUDのようなグレーツールが長期間存在していましたけど、オーバーウォッチは競技性の高い対戦ゲームだけにこういったツールに対してはなるべく早く公式なスタンスを明らかにしてほしいとこですね。