追記：[Overwatch] シーズン4第ニ週ゲーム内メタリポート

シーズン4第二週のゲーム内におけるヒーローの使用率をティアーごとに比較したデータです。

データはPC版のプロフィール約8万人分が対象となっています（別記のコンソール版は約8.5万）が、プロトーナメントなどの使用率は特に考慮されていません。

Opening Thoughts

今週もオーバーウォッチのメタは進化し続けている。シーズン3では弱さばかりが指摘されていたにも関わらずS4におけるマーシーの人気上昇は続いている（ブロンズでは最も人気があり、シルバーとゴールドでは2番目、プラチナでも3番目に人気がある）。マーシーの人気上昇の煽りを最も受けたのがアナだが、ダイア、マスター、グランドマスターでは依然として最もポピュラーなヒーローである。ダイブコンポジションはとてもポピュラーなチーム構成となり、その結果はファラ、ゲンジのプレー時間にも顕れている。ウィンストンは今週最もピック率が上昇したヒーローで、プロシーンでは既にポピュラーとなっていたが、グランドマスターでも20％近くにまで上昇している。

Comparing Hero Usage between Tiers

上記のチャートはティアーごとのヒーローの使用率を同一のロールに分類して比較している（Offense, Defense, Tank, Support）。一般的に高ティアーではスキルキャップの高いヒーロー（使いこなすのが難しいがその分見返りも多い）が好まれ、低ティアーでは扱い安いヒーローが好まれる傾向にある。

オフェンスヒーローのプレー時間はダイブコンポジションに大きな影響を受けている。ソルジャーは最もピックされているオフェンスヒーローだが、勢いの衰えは続いており、ほとんどのティアーで使用率が50％以下になっている。マーシーの使用率上昇に伴い、ランクマッチにおけるファラの人気も成長を続けている。高ティアーにおける、ファラ、ゲンジ、トレーサーの高いピック率はメタがダイブないしハイブリッドなチーム構成に移行していることを示している。先週から続いている傾向としては、ソンブラとリーパーが引き続き非常にニッチな選択肢となっており、現時点ではリーパーよりも、ソルジャーやロードホッグなどのヒーローがより好ましい選択肢と見なされているように思われる。PTRでソンブラのトランスロケーターがバフされたことで（ハックしたヘルスパックも透視可能になりました）、近い将来彼女のプレー時間はより増えることになるかもしれない。

ディフェンスヒーローは”Ironclad”が弱体化されたものの、今週もバスティオンの使用率が目立っている。ブロンズでのジャンクラットを除き、バスティオンは最もポピュラーなディフェンスヒーローとなっている。バスティオンの使用率自体は全てのティアーをとおして15~22％とヒーロー全体で見ると高くはなく、人気度は11~15位とそれぞれのティアーで異なっている。言い換えると、バスティオンは偵察モードと生存能力のバフで強力な存在ではあるものの、選択肢としてはオフェンシブヒーローやタンクヒーローがより好まれている。ジャンクラットが低ティアーで非常に人気があるという特異な状況は今週も続いている。PTRにおけるマイナーチェンジが今後どういった影響を及ぼすかも興味深い。高ティアーにおけるウィドウメーカーの人気は先週から約4%下落しているが、その原因はカウンターとなるウィンストンの使用率上昇が影響しているのかもしれない。しかしながら、ゲンジ、ファラ、マーシーといった体力の低いヒーローの急増もあり、熟練したプレイヤーにとってはウィドウは強力な選択肢とないっている。ハンゾー、メイ、トールビヨンはいくつかのアサルトマップで存在感を示していはいるが、ニッチピックである状況が続いている。

タンクが全てのティアーにおいて重要なパートを占める状況は続いている。ラインハルトは引き続き最も人気のあるタンクヒーローで、オーバーウォッチで最もプレーされいてるヒーローの一人でもある。そして、ほとんどのチームコンポジションにおいてその礎となる状況も続いている。ラストシーズンに弱体化されたDVAの使用率低下は徐々にではあるが現在も続いている。シーズン3で彼女はブロンズで最もポピュラーなヒーローであり、グランドマスターにおいても40％近くの試合で姿を見せていたが、現在では完全に衰退し、グランドマスターでの使用率は10％に留まっている。ザリアのプレー時間はタンクとして2番目に多く、特にゲンジ、ファラ、トレーサーを中心としたダイブ構成ではザリアのバリアとUltは極めて需要が高くなっている。ロードホッグの使用率はごく僅かに落ちているが、これはチーム構成のメタが（ダイブコンプに）移行したことが影響ているものと思われる。ロードホッグは依然として強力な存在でソリッドなピックとなっており、特にスキルキャップの高いハイレベルなティアーになるほどその恩恵が大きい。今週最も大きな変化を遂げたのがウィンストンだ。強力なダイブコンポジションのおかげで彼のプレー時間は大幅に増加し、特に高ティアーではそれが顕著になっている。ウィンストンがある種ここまでイージーピックとなり得たのは、プロシーンにおける高い人気がトリクルダウン的にブロンズのような低ティアーにまで普及したことが一因ではないかと考えられる。ウィンストンファンにとっては待望の季節が到来したと言えるだろう。

サポートヒーローの使用率は今週も変化が見られる。マーシーのピックレートは引き続き上昇しており、ブロンズでは最もプレーされたヒーローになっている。また、グランドマスターでもS3終了時に比べて17%も使用率を伸ばしている。彼女はファラを伴った出撃が一般的ではあるが、ダイブコンプにおいても姿を見せることがある。アナは相変わらず並外れて強力な存在ではあるが、今週数字を最も落としたヒーローが彼女だ。「アナは終わった」という一部の噂や今後予定されているライフルの弱体化によりこの下落傾向はさらに続くかもしれない。ゼニヤッタは先週の落ち込み具合から回復し、プレー時間はS3と同程度の水準まで盛り返している。ダイブコンポジションの人気が続き、予定されいてる破壊のオーブへの若干のバフ（拡散が廃止されました）によりプレー時間はこれからもっと増えことになるかもしれない。ルシオの人気は相変わらず衰えず、回復とスピードオーラは非常に強力なツールと見なされている。リワーク後のシンメトラは現在もニッチな存在に留まっている。

Hero Usage by Tier and Tier Lists

Grandmaster Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): Ana (93%)
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (60%), Zarya (57%), Roadhog (53%), Soldier76 (51%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Lucio (37%), Genji (33%), Mercy (27%), Tracer (26%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): McCree (24%), Pharah (18%), Widowmaker (15%), Bastion(15%)

Biggest Weekly Gainers:  Reinhardt [+11%], Mercy [+5%], Winston [+5%]
Biggest Weekly Losers:    Roadhog [-7%], Soldier76 [-6%], D.Va [-5%]

Master Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): Ana (84%)
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (70%), Soldier76 (50%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Zarya (48%), Roadhog (48%), Lucio (47%), Mercy (35%), Genji (26%), Pharah (25%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): McCree (22%), Zenyatta (19%), Tracer (17%), Winston (16%), D.Va (16%), Bastion (15%)

Biggest Weekly Gainers:  Mercy [+9%], Lucio [+3%], Winston [+3%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-6%], Roadhog [-5%], Soldier76 [-4%]

Diamond Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): Ana (76%)
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (70%), Soldier76 (50%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Roadhog (47%), Zarya (45%), Mercy (43%), Lucio (43%), Pharah (34%), Genji (25%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): Zenyatta (23%), D.Va (19%), McCree (18%), Bastion(16%)

Biggest Weekly Gainers:  Mercy [+6%], Winston [+3%], Soldier76 [+2%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-6%], D.Va [-3%], Bastion [-2%]

Platinum Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): None
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (70%), Ana (65%), Mercy (58%), Soldier76 (51%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Lucio (44%), Zarya (41%), Roadhog (39%), Pharah (37%), Zenyatta (25%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): D.Va (24%), Genji (19%), Bastion (19%), McCree (15%)
 
Biggest Weekly Gainers:  Mercy [+4%], Winston [+3%], McCree [+2%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-7%], Reinhardt [-4%], D.Va [-3%]

Gold Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): None
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (70%), Mercy (63%), Ana (56%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Soldier76 (47%), Lucio (46%),  Zarya (37%), Pharah (37%), Roadhog (36%), D.Va (32%), Zenyatta (29%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): Bastion (20%), Symmetra (15%)

Biggest Weekly Gainers:  Zenyatta [+3%], Symmetra [+3%], Pharah [+3%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-6%], D.Va [-4%], Bastion [-2%]

Silver Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): None
Tier 2 (>50% Usage Rate): Reinhardt (66%), Mercy (65%), Lucio (50%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): Ana (47%), Soldier76 (46%), D.Va (40%),  Pharah (32%), Roadhog (32%), Zarya (32%),  Zenyatta (29%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): Bastion(23%), Junkrat (20%), Symmetra (17%)

Biggest Weekly Gainers:  Symmetra [+5%], Junkrat [+3%], Mei [+3%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-5%], Lucio [-4%], Zarya [-3%]

Bronze Tier List

Tier 1 (>75% Usage Rate): None
Tier 2 (>50% Usage Rate): Mercy (67%), Reinhardt (63%), Lucio (58%)
Tier 3 (>25% Usage Rate): D.Va (47%), Soldier76 (43%), Ana (35%), Junkrat (32%), Pharah (31%), Zenyatta (29%),  Roadhog (29%)
Tier 4 (>15% Usage Rate): Zarya (24%), Bastion (23%), Symmetra (18%)

Biggest Weekly Gainers:  Junkrat [+6%], Pharah [+5%], Torbjorn [+5%]
Biggest Weekly Losers:    Ana [-10%], Soldier76 [-5%], D.Va [-5%] 

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