KongDoo Panthera所属BirdringとRascalのインタビュー

雑記

Invenのインタビューに応じたKongodoo PantheraのBirdringとRascalのコメント抜粋です。英訳はいつものTISrobin氏です。分量が多いので掻い摘んでコンパクトにまとめてあります。

Birdring: IDの由来はベータの頃にSeagullの配信を見て彼のように鳥を連想させるような名前にしたいと思ったことが理由(ちなみにMiroはtwitchの配信チャンネル名をSeagullの”A_Seagull”にならい”A_Miro”としている)。

Rascal: IDの由来はAkdong Musicianというグループのファンであったことが理由。彼らの名前は英語で”Rascal”を意味する。

Rascal: パートナーのDPSとの間で重要なことは犠牲の精神。自分でチームをキャリーしようとする考えは上手く機能しない。Birdringのトレーサーがダメージを簡単に与えられる状況であれば、彼のためにスペースを作り、自分はセカンダリーDPSとしての仕事をまっとうするし、立場が逆になることもある。ただし、ランクマッチのようにDPSパートナーが新顔であれば自分でキャリーしようと考えるだろう(笑)。

Birdring: 新加入のCuriousはとても素晴らしいプレイヤーだが、グループリーグで自分たちの代わりに彼を起用したのは、彼をLANトーナメントの環境に慣れさせるため。

Rascal: Curiousは独自のプレースタイルを持っている。オーバーウォッチのKRシーンでは特定のプレイヤー間で相性といったものがあり(例えばLunatic-Haiのサポート陣はLWBと対戦するとき、Flow3rよりもPineを苦手にする傾向にあるなどジンクスに近い)、Curiousはまだそういったカラーが明らかではなかった。

Birdring: チームでは基本的に自分がヒットスキャンでRascalがプロジェクタイルを担当するが、自分はKDU時代にプロジェクタイルをプレーしていた経験があるので、DPSがCurious-Birdringというラインナップでは、妥協案として、よりヒットスキャン志向のあるCuriousがヒットスキャンを担当している。

Rascal: Curiousは率直に言ってまだ未熟な点があり、彼がナーバスにしているところを見ると過去の自分を思い出す。実際の彼はもっと優れたプレイヤーでLANではまだ本来の実力を出し切れていない。今は特定のプレースタイルを彼に求めるのではなく、多くのことを気にせずに彼が快適にプレーできるようにしている。

Birdring:  自分のトレーサーには特別なプレースタイルはないと考えているが、ヒーラーの仕事を邪魔するのが自分の役目で、相手プレイヤーの長所を消すのが得意。トレーサーをプレーしはじめた時はSaebyeolbeのVODを研究した。

Rascal: 自分がドゥームフィストをプレーする時は「例え死んでも道連れに最低1キル取れれば良い」という考えでプレーしている。ドゥームフィストは機動力が高いヒーローなので、戦線への復帰速度が最も早い。よって死ぬ前に少なくとも1キル取っているかぎりは、デスはそれほど問題にはならない。すぐに戦線に戻れることが彼にアドバンテージを与えている。

Rascal: オーバーウォッチで最も気まずい瞬間はチームメイトに対して、得意でないヒーローということを知りながら「このヒーローを出せるか?」と頼む瞬間。KDPのDPS陣は自分も含めてピックプールが広いのでこういったことは問題にはならない。

Birdring:  トーナメントでは出番がないがロードホッグには自信がある。昔のようにまたロードホッグをプレーしたい。

Rascal: 個人的にはアナやゼニヤッタのようなヒーラーをプレーしたい。実はマーシーが得意。PTRの変更で更にマーシーのプレーに磨きがかかった。

Birdring:  準々決勝(セカンドステージ)からはドゥームフィストがナーフされ、ジャンクラットがバフされたパッチになる(1.14)。ドゥームフィストが弱体化する一方で彼のカウンターが強化されたことでドゥームフィストでプレーするのが難しくなった。是非もう一度バフしてほしい(尚、PTRの1.15ではロケパンの判定が改善している模様。2

Rascal: 新パッチ(1.14)ではジャンクとファラマーシーの存在でドゥームフィストを出すのはとても難しくなる。

Birdring: 準決勝に進むのはこれらのパッチ変更に慣れうまく使いこなせたチームになる。特にファイナルではピックやコンプは多種多様なものになると思う。個人的にはDVAをできる限り早くナーフしてほしい。

Rascal: 積極的に迅速に構成を変えることができるフレキシブルなチームが大きなアドバンテージを手にすることができると思う。相手の構成に応じたカウンターコンプを採れることが必要になってくる。

Rascal: ジャンクやロードホッグの強化といったバランス調整は良い方向に向かっていると思う。これまでブリザードはOPヒーローを単にナーフするだけだったが、今はFティアーのヒーローも強化しようとしている。

Rascal: APEX S1の頃に比べてチームワークがとても改善した。当時はチームのデキが悪いとメンバーが互いを責めてばかりいたが、今はお互いのことをよく知ることで、フィードバックとして受け入れることを学び、お互いのプレーに活かせるようになった。例えばWakawakaはパートナーのヒーラー(Bdosin、Luffy(現KDU))を目で追わなくても居場所が分かると話していた。今の彼らの連携はこのレベルにある。

僕のヒーロープールの多さもチームにとても貢献していると思う。僕は誰かのプレースタイルをコピーして自分のものにするのが得意。だから20時間かかるところを2時間でマスターすることができる。

Birdring:  ワールドカップの代表選出には漏れたが自分でも選ばれるとは思ってなかった。むしろ自分よりも周囲が落選に驚いていたようだ。一時期代表メンバーと比べられることにプレッシャーを感じていた。

Rascal: 代表候補だと聞いた時も自分ではロスターに入り込む力があるとは考えていなかった。だから落選のニュースを聞いても特に驚かなかった。でももし選ばれていたら他のどのDPSよりもファンを楽しませる自信はある。

Birdring:  高校に通う前からプロ選手になりたいと思いはじめたが、学校に通っていると十分な練習がとれないと思い、学校を途中で辞めてプロになろうと決心した。多くの親は反対するものだが、両親は寛容にも僕の決定をサポートしてくれて感謝している。一年でプロになると約束し、その約束がより懸命にプレーするモチベーションになった。

Rascal: 学校の成績は悪くなかったが、高校3年のときオーバーウォッチがリリースされた。この時から勉強がそっちのけになってしまった。プロになるか進学するか選択を迫られ、両親にプロになる気持ちを真剣に伝えた。「貴方の好きなようにしなさい。ただし、その道で成功すると約束しなさい」と言われ、丁度その頃にKongdooからの勧誘がありプロキャリアをスタートさせた。両親は卒業目前で高校を辞めたことを唯一悔やんでいた。

Birdring:  オーバーウォッチのプロシーンは楽しいだろうと信じてこの生活をはじめたが、フルタイムのプレイヤーになって、プロの世界では楽しさだけが全てではないことに気づいた。今はトーナメントそれ自体に楽しみを見出している。試合に備える過程や大きなステージに立つことが僕を奮い立たせてくれる。

Rascal:もしオーバーウォッチがシーンから消えても僕は別のesportsに活動の場を移すことになるだろう。でもこのゲームはとても人気があるから僕はシーンに留まっているし、もちろんこのゲームは大の得意でもある。とはいえ、いくらそのゲーム愛していたとしても、プロになれば常に楽しいことばかりではない。

Birdring:  個人的な目標はLoLのFakerのように多くのタイトルを獲得したい。

Rascal: 自分は高額なサラリーを手にするプレイヤーになりたい。好きでこの道に入ったけど、今は単に多くの収入を得たいというよりも、お金の心配をしないで残りの人生をゲームをプレーして過ごしたい。大会で稼いだお金をRPGのために使いたい。


TISrobin氏のポストの後でアップされたInven公式(英語版)のインタビュー記事。

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脚注:

  1. http://d3watch.xsrv.jp/?p=5332
  2. http://d3watch.xsrv.jp/?p=5332
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