コンテンダーズ・シリーズで地域外の韓国人選手がシーンを席巻しつつある現状に警鐘を鳴らすInven Globalのリポートです。
以下、そのリポート記事のまとめになります。
7/28にコンテンダーズ・チャイナでは同地域のトップチームでもあるLucky Future ZenithとLegend Young Beyondが対戦するが、両チームに中国人選手の姿はなく所属選手全員が韓国人選手。
コンテンダーズの7地域、例外であるパシフィックを除くと、その地域に拠点を置いていないチームの参加は認められていない。しかし、地域外の選手が参加すること自体は特にルール上の制約はないため中国、パシフィック、北米といった地域では韓国選手が猛威を奮い地元のタレント育成が阻まれている。
ブリザードはこの問題についてどのようなスタンスでいるのか明らかにする必要があり、韓国以外のリージョンでオールコリアンチームが戦うような現状を防ぐため地域外選手の流入に制限を加える必要がある。
シーズン1のコンテンダーズ・チャイナとパシフィックで優勝したチームはともにオールコリアンのチームで、北米で優勝したFusion Universityには2人の韓国選手が所属している。
シーズン1の中国、パシフィック、北米で韓国選手が1人以上在籍していたチームの割合は33%。北米では58%、中国とパシフィックでは25%のチームに韓国選手が少なくとも1人は所属していることになる。
シーズン2では更にその割合が増え3地域全体で韓国選手を抱えるチームの数は44%に上昇している。北米では韓国選手1人以上が所属するチームは2/3に、パシフィックでは12チーム5チームがオールコリアンのロスターとなっている。
シーズン1ではリーグ上位に占める韓国人選手の割合がステージごとに増え、3地域全体で準決勝に進出したチームの42%が韓国選手を保有している。決勝になるとその数は増え67%に、優勝した3チーム全てに韓国選手が所属しており2チームがオールコリアンチームということになる。
韓国人選手がシーンを席巻することは短期的には大きな問題にはならないが、将来的には自地域のタレント育成の機会を奪うことになりかねず、また、多くの人々が考えていたようにパシフィックと中国では該当地域のチームが韓国チームに対抗するのは難しく大会自体が持つ競争力も落ちている。
League of Legendsと同様に該当地域の在留資格がない選手の流入に制限を設けるべきであり、外国籍選手の枠はチーム最大2名までにするような措置を将来的に考えるべきである。
パシフィック地域では地域外にある韓国拠点のチームの参加を認めるべきではなく、自国のコンテンダーズがあるにも関わらずティアー2の韓国チームによりパシフィックチームの本選進出が阻まれるようなことは本末転倒と言える。パシフィック地域が発展するためには地域内の選手がコンテンダーズに参加し経験とサポートを得る必要がある。
外国籍のチームや選手の流入はなんらかの制限をすべきではあるが、esports先進国の外国人コーチはその地域のチームや選手の成長を促すことにもなり、彼らの採用に制限を加える必要はないと考える。