【オーバーウォッチリーグ】今季の視聴者数はAMA指標で大きく増加

Overwatch League Regular Season Viewership Increased Dramatically In 2021

Viewership was up by at least 77% in each of the three returning tournaments.

今季のオーバーウォッチリーグで開催されたマンスリートーナメントの視聴者数が大きく増加したことが、フォーブスに掲載された公式発表から明らかになりました。

これはActivision Blizzard社が提携しているメディアリサーチ会社のニールセン社が指標として用いているAMA(Average Minute Audience)を基準としたもので、昨年比で5月の「May Melee」は+79%(11.3万)、7月の「Summer Showdown」は+77%(9.6万)、8月の「Countdown Cup」は+91%(10.2万)の伸びを見せています(6月の「June Joust」は昨年未開催)。

集計対象には中国のプラットフォームは含まれておらず、Youtubeでの配信を対象にしたものですが、ライブ配信以外にも今季から新たに導入されたアンコール配信の視聴者が含まれているため、昨年比での増加はある意味で当然といえます。

とはいえアンコール配信の主な視聴者層が時差の大きいEU圏であることを考えると、それだけで70%以上も増加するとは思えず、アンコール分を差し引いても昨年より増加していることは間違いないと思います。

AMAは一瞬でもチャンネルを合わせたユーザーはすべてカウントされるため、ユーザーがチャンネルを合わせ続けないとなかなか伸びないピーク視聴者数に比べて数字は大きくなります。

昨年に比べて時間継続的に見る視聴者は減ったものの、何かしらOWLに興味を持ってチャンネルを合わせたユーザーの数は昨年よりも増えているということでしょう。Spex曰く、スポンサーが重視するのはピーク視聴者数よりもこのAMAだそうで、そういった意味では来季のスポンサー獲得に向けて明るい材料ができたのではないかと思います。

OWLとYoutubeの放映権契約は2022年一杯で満期を迎えます。現在のOWL収入はこの放映権に大きく依存しており、この収入源が大幅に減少するか絶たれるようなことになれば、チームやリーグ運営への影響は計り知れません。

そういった意味でも来季は契約更新に向けて重要なシーズンとなりますが、来季開幕から起爆剤として期待されているOW2採用の経緯も現在のリーグが置かれた状況が大きく影響していたことは間違いないでしょう。

ワシントンポストの記事によると、あるOWLの選手やスタッフはOW2をリーグの「リセットボタン」と見なしているそうです。

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