コミュニティでも物議を醸しているブリザードによる”Pro Pugs”規制ですが、元オーバーウォッチのプロプレイヤーで、Splyceでプレーした経験もあるPapaSmurf氏がポストした今回の規制についての見解がコミュニティで高評価を得ているようなので、そのおおまかな訳です。
OWLプレイヤーサミットに参加した選手からPro Pugsの規制が事実であることを確認した。OWL選手はPugs(pick up games)の配信は認められず、配信中のランクマッチはデュオまでしか認められていない。OWL選手らはこういったルールに対して不満を唱えており、ブリザードはルール変更に動いている。改正内容は今のところ不明。
以下は私個人の見解。ブリザードはPugsを快く思っていない。もしPro Pugsがここまでコミュニティの支持を得ていなければ、ルールが変更されることはなかっただろう。これまでPro Pugsがそれほどメジャーでなかった理由は色々あるが、その1つとして段取りが煩雑であることがあげられる。ブリザードはこれらの手順を簡略するPugsのオートメーション化を認めていない。プレイヤーはフレンドリストから一々招待しなくてはならず、選手全員が各々フレンドリストにいるわけでもない。こういったプロセスを(botにより)オートメーション化する試みはブリザードから”cease and desist letter”(知的財産侵害行為に基づく停止要請)を受けることになった。
ブリザードがPro Pugsに関するルールを撤回するかもしれない一方で、彼らはPugsの改善を認めようとしない。彼らはランクマッチと競合するシステムの存在を望んでいない。Monteはプロ選手らがランクマッチから分断されることは新たなコンペティティブプレイヤーにとって好ましくないと考えているが2、選手たちがランクマッチよりPugsを選ぶのであれば、一体ランクマッチシステムとは何なのか?もしブリザードが本気で今のランクマッチがプロ選手にとって良いものだと考えているならPugsを禁止する必要はないだろう。ランクマッチが良いものならそもそもこんな議論すら起きなかっただろう。
新たなプレイヤーが成長するのはランクマッチではなくスクリムだ。プロがランクマッチから消えることが新たなプレイヤーにとってマイナスという考えは間違っている。もしコンペティティブなプレイヤーとして成長したいなら、さっさとランクマッチを辞めてスクリムをすべき。自分はランクマッチしかプレーしないプレイヤーをコンペティティブなプレイヤーとは考えていない。ランクマッチでプレーすることが悪いというわけではないが、それはカジュアルな経験であり、時としてよくない習慣が身につくこともある。コンペティティブなプレイヤーであると自負するのであればチームを見つけて、スクリムを始め、次のオーバーウォッチ・オープンに備えるべき。これがプレイヤーとして成長するための道であることが分かるだろう。ランクマッチではなくスクリムを繰り返すことがネクストレベルに達するための方法だ。
Pugsを認めることで ブリザードにランクマッチをプロをも魅了するシステムになるまで改善させることができるかもしれない。健全なコンペティションなら問題ない。ブリザードはプロがPugsよりもランクマッチを選ぶくらいこのシステムを魅力的なものにできるはずだ。彼らはランクマッチが深刻な欠陥を抱えていることを認めようとしない。彼らは幾度となくランクマッチが問題ではなく、プレイヤーのトキシックな言動が問題と主張している。OWの競技シーンはブリザードの規制を減らすことで恩恵を受けることになるだろう。