元ReunitedのMorteがオーバーウォッチプロ選手協会を設立へ

雑記

Sports Business Dailyによると、元ReunitedのThomas ‘Morte’ Kerbusch(現Orgless and Hungryコーチ)が米プロスポーツ界で実績のある労務問題に特化したEllen Zavian弁護士と共にオーバーウォッチのプロ選手を対象とした選手協会(Player’s Association)の設立を目指していることが明らかになりました。

このリポートによると、サラリー、労働条件、保険、トラブル仲裁などの問題に選手が対処することを目的したPAの設立を今後4ヶ月以内にも正式に発表するとのことです。

参加する選手数や具体的な運営方法については明らかにされていませんでしたが、NFLやMLBなど他のプロスポーツのPAをモデルとした組織形態になるものと思われます。また、協会がOWLの枠内に留まるのかそれを越えたものになるのかも不明ながら、少なくとも米国内の法律に準拠したものになるそうです。

オーバーウォッチでは以前から選手協会の必要性が問われていましたが、先日リーグから発表されたCoC(行動規範ルール)が僅か8項目と一部しか公開されたなかったこと、そして最近になって元ダラスのXQCが受けた出場停止処分の内容とリーグ側の対応にコミュニティの間でも疑問の声が多く(とくにTriHardエモとその余波)、XQCに対しても十分な説明機会や不服をアピールする場が存在していなかったことから、OWL選手らが団結し組織する協会の必要性が叫ばれていました。

Nate Nanzerリーグコミッショナーも以前のインタビューで選手協会の設立にはオープンな姿勢を示していましたが、それはリーグ主導によるものではなく、選手次第であるともコメントしていました。

選手協会の設立は選手側に多くのメリットをもたらしますが、メジャープロスポーツシーン、特に米国ではPAの存在によって、サラリーキャップの導入(交渉)が可能になり、チームを運営する側の利益に繋がることもあります。

選手協会の設立が実現に漕ぎ着ければ、esportsシーンでは、選手側主導による初めての選手組合の設立となるそうです。

時を同じくしてCounter-StrikeのプロシーンでもScott ‘Sirscoots’ Smith氏を旗頭にプロ選手協会(CSPPA)設立の動きがあり、既に70名が加盟しているとのことで、その数は日に日に増え続けているそうです。

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曰く有りげな業界団体主導の協会よりもこういった選手主導による協会設立のほうがよっぽど健全でプロ選手のためになると思うのは気のせいでしょうかね。環境が違えば事情も異なるしいろいろと難しいのかもしれないけれど。



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