OminicMetaによるランクマッチでのプレーが解禁となったハモンドのゲーム内分析リポートです。
あらかじめ断っておくと、ここで集計されているデータはプロフィールを公開しているユーザーのみが対象で(ハモンドが出場した約3万マッチ分)、さらに、ハモンドの地雷原やパイルドライバーといったスキルのスタッツは現在も追跡できない状態が続いているため、それらに関するデータはリポートに含まれていません。
Hammond’s Impact
10分間あたりのエリミネーションはDvaやウィンストンといったダイブ系ヒーローと比較するとかなり少ない。このことからハモンドがフィニッシャーよりもハラス系ヒーローであると筆者は考えている。タンクの中でもエリミネーション数は底辺にあり、フィナルブローの数もオリーサに次いで最も少ない。
与ダメージについても同じ傾向を示している。Dvaとの比較では大きく引けをとっているが、ウィンストンとの比較では好ましい数字であるため、ハラスとしての役割は最低限こなしていると言えるかもしれない。
ハモンドには相手のUltをチャージするフィーダーになっているのではないかという大きな懸念が存在している。これに関してはもっともと言える部分もあるが、ハモンドの生存能力自体は最低限他のタンクと同じレベルを保っている。ラインハルトやウィンストンよりもデス率は僅かながら低く、これはよいサインと言える。ハモンドのエスケープ能力はまだプレイヤーが慣れていないことを考慮すると十分にあると言えるが、Dvaとの比較においてはやはり色あせて見える。
Tank Usage and Winrates
ハモンドの使用率は非常に高くいまのところ20%に達しているが(リワーク直後のシンメトラは約5%)、ザリア、Dvaといった他のオフタンク陣も同様に人気を維持している。また、ほとんどのティアーでオリーサ、ロードホッグ、ウィンストンよりも使用率は高く、現時点では良好な使用率を保っており、見苦しくないだけの数字は残している。現在のメタではラインハルトが圧倒的というわけではなく(それでも平均50%~)、ティアーによってDva、ザリア、ウィンストンなど異なるタンクが人気を得ている。
ハモンドの勝率はティアーが高くなるにつれて、競争力を増しているが、低ティアーになると大幅に下がり、これがハモンドのスキルキャップの高さ、シールド性能の欠如、そして、一部プレイヤーのハモンドに対する「フィード」という懸念を反映しているように思われる。ハモンドが多くのマッチでUltバッテリーとしてフィードしている可能性は十分ありえるものの、プレイヤーの理解度が増すにつれて勝率は上がるかもしれない。
—————
今回はハモンドがランクマッチで使用可能になった1.27(サポートヒーローの調整含む)のリポートということですが、プロシーンではゲーム内でハモンドが実装された1.26が採用されているため、既にコンテンダーズではハモンドが度々ピックされ、ワールドカップ予選でも韓国代表が積極的に運用しています。