本日開幕したワールドカップ・インチョン予選の韓国対フィンランド戦ではサーバークラッシュ?によりゲームが中断、マッチをリセットして再スタートするという前代見未聞の事態が発生してしまいました。
韓国リードの2-1で迎えた第4ゲームのリアルト、防衛側のフィンランドは開幕から相手の意表を突くクアッドタンク&スポーンキャンプでアグレッシブなディフェンスを仕掛けます。
その奇策はうまくいったかのように見えましたが、そこで突然画面が停止しすぐにロビーへと画面が切り替わってしまいます。
Also just to note this has nothing to do with client crashing for anyone. LAN just straight disconnected.
— Just Imagine (@Imagine42_) August 17, 2018
ブリザードのオブサーバースタッフによると、今回の中断はOWLやコンテンダーズで時折見られるポーズでも、クライアント側のクラッシュでもなく、単にLAN側の切断によることが原因だそうで、今までで最も不運で最悪のクラッシュとのこと。
OWLステージ4ではゲームが中断した場合に正しく再開できない不具合があるということで、旧ハンゾーパッチで行われるということがありましたけど、どんなにクライアントが安定していてもDCしたら何の意味もないということがよく分かりましたね。
チャットに”RIGGED”のスパムが吹き荒れる中、このような事態にも腐らずに中断前とまったく同じ戦術で臨むという男気を見せたフィンランドが幸いにもゲームをモノにし、試合はタイブレークまでもつれます。
NiPを彷彿とさせるタンクコンプを前面に押し出すバイキングのごときフィンランドと、ハモンド、ウィドウ、ファラといった今後のメタを占う存在になりそうなヒーローを軸に戦う王者韓国との激しい試合は、中断のことなどすっかり忘れてしまうほどの死闘を両チームが演じたことで、史上稀に見る熱いバトルとしてクライマックスを迎えることになりました。
ゲームリスタートという不手際はあったものの、ラストの劇的な攻防のおかげか、嫌な後味の悪さも残らず、今回ばかりはブリザードも選手たちの奮闘に救われた思いがしたのではないでしょうか。
先日のコンテンダーズ・コリア決勝でも長時間試合が中断するという出来事がありましたけど、今後このようなことがおきないように大会運営チームも気を引き締めてもらいたいですね。切断だかクラッシュだかの原因がなんだったのか正確な理由が気になっているファンもいるんではないかと思います。
Good thing the servers crashed so South Korea has 10 minutes to think how to counter our strat 🙂
— Davin (@Davin_OW) August 17, 2018
ちなみに、香港戦のみ出場したフィンランドのDavinはこの中断について、韓国が我々の戦術にどう対処すべきかを考える時間を手にしたことは(韓国にとって?)よいことであるともコメント。
After the tight matchup, I can say that no one is feeling bad right now. This shows that Finland belongs in the top teams of the tournament.
GG korea!#OWWC2018
— Team Finland Overwatch (@owwcfinland) August 17, 2018
尚、試合後はフィンランド代表の公式ツィートも今日の戦いがチームスオミの実力を示すものであったことに満足し韓国チームの健闘も称えています。