ランクマッチでのプレー解禁から1週間が経過したシンメトラのゲーム内分析リポートです。
プロフィールの非公開がデフォルト設定になったために、データは公開プロフィールのみから集計しているそうですが、それでもランクマッチをアクティブにプレーしている10万近いプロフィールからデータを集めているとのこと(仕様変更前は約50万人分)。
Symmetra as a Damage Hero
まずは現行パッチ1.25でのダメージ/10分を主なダメージヒーローで比較。シンメトラはヒーロー全平均より25%ほど上回っている。ただし、セカンダリのプロジェクタイルがスパム系のダメージであることを考慮すると、同じプロジェクタイル/スパム系ヒーローのファラ、ハンゾー、ジャンクラットに比べると30%も落ちるため、シンメトラの火力にはまだ改善の余地がある。
10分間あたりのファイナルブロー数。ファイナルブローはヒーローのダメージが攻撃面で効率よく貢献しているか、もしくは相手のUltバッテリーとなるチップダメージになっているだけなのか、その目安にもなるが、シンメトラのファイナルブローは主なダメージヒーローの平均と比べても30%ほど低く、さらにほとんどのタンクヒーローと比べても少ない。
The Hot New Teleporter and Shield
旧パッチ1.24と1.25でのテレポート/10分の回数を比較(味方がテレポートした回数)。テレポートが通常アビリティになったことで当然回数は増えているが、注目すべきはプレイヤーのティアーが高くなるごとにその使用頻度も増加している。GM帯では10分間で40回、ブロンズ帯では10回と4倍近い開きがある。テレポーターの潜在能力を活かすためめには高いスキルキャップと戦術が求められることをデータは示している。
新旧パッチでのダメージブロック/10分の比較。リワーク前と後ではブロック手段が大きく異なるために単純な比較はできないが、スタッツ上ではリワーク後のシンメトラはこれまでより大幅にダメージをブロックしていることになる。また、フォトンバリアはテレポーター同様に戦術的に使うためには習得するまである程度の時間を要する。
Hero Usage and Winrates
新旧パッチでのシンメトラの使用率を比較。リワーク前後でランクマッチでの使用率にとくに大きな変化はなく、ゴールド帯で2%、プラチナ帯で3%と微増するにとどまっている。リワーク直後のヒーローは使用率が急増する傾向にあるが、シンメトラに関してはそういった現象は起きていない。現在のメタにおいて、シンメトラのオフェンス能力はスタッツ的に迫力に欠けるだけでなく、実際にプレイヤーの興味を引くには至っていないようだ。現時点ではシンメトラがメタヒーローになるためには、なにかのミラクルかプロシーンで彼女の効果的な使い方が見つかった場合に限るだろう。
新旧パッチでの勝率を比較。リワーク前のシンメトラは旧テレポーターとシールドジェネレーターがアサルトマップなど特定の状況で有効であったことでニッチヒーローとしてピックされていた。新パッチでは使用率こそリワーク前と変わらないものの、勝率は旧パッチに比べてティアー全平均で5%近くも下落している。ランクマッチ解禁後1週間のデータということで、今後プレイヤーがより経験を積めば勝率が上昇する可能性もあるが、この状況を克服するためにはなにかしらのバフが必要になるかもしれない。