ヴァンクーバーとの交渉が難航しているとされるRunawayの状況についてmyklからの続報です。
Sources: Vancouver now only wants to sign 3-4 players from runaway and are taking forever with negotiations. Leaving some runaway players unsure if they will be signed to Vancouver or anywhere because most teams are becoming full. They fear being left in contenders might happen.
— mykL (@KING_mykL) 2018年10月13日
ヴァンクーバーはRunawayから3~4名の選手との契約を望んでいるものの、なかなか契約がまとまらずに長引いている模様。他のチームも既に席が埋まりつつある状況だけに、当の選手らはヴァンクーバーや他のチームとサインできるのか確信が持てず、またコンテンダーズに取り残されるのではないかと危惧しているとのこと。
Runaway側の要求額が高額なために交渉が難航しているという話はすで先月あたりから浮上していました。
コンテンダーズチームからOWLチームへの移籍に際しては、選手がOWLチームから受け取る基本サラリーと契約ボーナスの最大100%をバイアウトとして所属チームに支払うというルールがあるので、選手のサラリーが高額なほどコンテンダーズチーム側の取り分は多くなります。ただし、サラリーなど契約の条件について交渉する権利はルール上、選手本人もしくは代理人にあります。
Not speaking to the ethics of leaking alleged OWL player salaries in these negotiations, but in terms of pure function, the info being disseminated is sadly one of the only bargaining chips available to some of the league’s players; teams not offering fair wages will be exposed.
— dave c (@benchmobdc) 2018年10月13日
冒頭のmyklのリークに合わせて、リーカーの中でも質の高いブログ記事でファンからも評価されているBenchmobがツィート。
ちょっとわかりずらいですが、交渉中の条件をリークすることの良し悪しについて語るつもりはないが、それが拡散することによって不利なオファーをされた選手は唯一これを交渉を有利に進めるカードに利用でき、フェアな条件を提示しないチームは晒されることになるだろうとしています。
OWLでは選手のサラリーや契約内容がディスクローズされないために選手側に不利な契約や交渉がなされている、もしくは今後そうなる恐れがあるのではないかという指摘は以前からあります。
ただし、仮にアンフェアなオファーだったとしても、ルール上は最低年俸として5万ドルのサラリーは選手に保証されています。
注目度が高いRunawayのニュースだけあって、redditでは様々な議論がなされていましたが、スレッドに現れたキャスターのZPは、独自の視点でこのニュースを見ているようです。
まだ憶測の域を出ないと前置きした上で、これまでのチームや選手の実績、そして知名度と人気を考慮すれば、Runaway側がそれらを活用することはもっともであるとしつつ、交渉で強気に粘り過ぎたために、多くのチームが選手を確保しつつある中で、オフシーズン当初に持っていた交渉面での有利な立場を失い、最終的にRunaway側が悪手を踏んでしまったのではないかと指摘しています。
ヴァンクーバー側の提示額が低すぎたのか、Runaway側の要求額が高すぎたのか、外部の人間からは知る由もないですが、こういった駆け引きで損をするのはどのプロスポーツでもいつも選手なんで、とにかく彼らのためにも早く契約がまとまってほしいですね。
[追記]
myklによると、Runawayの要求額は選手サラリーの総額が300万ドル(以前のリークでは8選手分)、つまりこの場合Runaway側に支払われるバイアウトはルール上最大300万ドルになるとのこと。
また、選手の所属するコンテンダーズチームが直接選手のサラリーなどの条件について交渉することは利害が衝突するためルール上認められていないので(選手本人か代理人のみ可能)、Runaway側が代理人のごとく交渉に関わるのはルール違反ではないかともmyklは指摘しています2。