やはりというか先週末のブリコン後のナスダック市場でActivision-Blizzardの株価が急降下している模様。
先月「ブリコンでDiablo 4は発表ない」という公式アナウンスの後に株価が一時急落していましたが、今回はそれをさらに下回る結果に。
これはブリコン全体で”Diablo Immortal”という悪いサプライズ以外にこれといってファンの期待を煽るような特筆すべきサプライズ発表がなかったことが影響しているのは間違いないでしょう(あるとすればWCリマスター)。終わってみれば一部ファンの怒りを煽るだけのイベントになってしまいました。
今回のブリコンで一番まずかったのはDiabloのモバイル化以上にその発表前と発表後のブリザードらしからぬファンへの対応です。
バーチャルチケット発売に合わせた“The Future of Diablo”動画内で「複数プロジェクトのいくつかを年内にお見せできる」と散々煽ったあげくブリコン直前になってから「D4発表はありません」としれっとアナウンス。
それでも「Diabloプロジェクトは複数あり、Diablo関連の発表がある」という公式ポストを読んで、D4はなくても、モバイル含めて複数プロジェクトのいくつかの発表はあるものとファンは期待していました。
ブリコン前もコミュニティではモバイル化自体は時代の流れで仕方がないという空気でしたからね。それ自体は別にどうってことなかったんです。
ところが散々煽った結果のブリコンメインステージでの発表がD2リマスターでもなく、D3の追加コンテンツですらないモバイル化というSNSでつぶやいてろレベルの発表「だけ」で終わったことに、これはチケットを買ってわざわざ会場まで足を運んだファンに対する”slap in the face”だと憤慨しているわけです。
複数プロジェクトとやらのひとつでも他に発表されていれば空気は変わっていたはずです。
さらにまずかったのがDiablo Immortal発表後の対応で、トレーラーの批判コメントを度々削除したり、低評価隠しに同じトレーラーを何度も再アップしたりと姑息なダメージコントロールがさらに傷口を広げ、Diabloファンの信頼を完全に失い、自らブランドの価値を貶めたのが今年のブリコンだったわけです。株価急落はマーケットもその空気を敏感に感じ取ったということでしょうね。
Since I was producer on Diablo 2, a lot of people have been asking for my thoughts on the whole “Diablo Immortal” fiasco. I hate to say it, but what you are seeing is Blizzard not understanding gamers anymore.
— Mark Kern (@Grummz) 2018年11月4日
元Diablo 2プロデューサー「もはやブリザードはゲーマーがなんたるかを理解していない」とコメント。
ハースストーンやオーバーウォッチといった新世代の鰤ファンが大勢を占める中で(あとはWoWの生き残り)、Diabloファンはもうマイノリティでしかなく鰤からすれば理解する必要のない人達なんででしょうね。
BlizzCon 2009のD3発表時の会場の異様な熱気と盛り上がり。3:30頃からD3ロゴが出るまでのファンのテンションがやばいですw
Immortalの質疑応答セッションで一躍ヒーローになった彼のコメント。
「これはエイプリルフールかなんかのジョークかい?」
ちなみにKrippが関係者から聞いた話によると、鰤は今年のブリコンでD4発表を予定していたものの、何らかの理由でそれがポシャったということらしい。
Kripp曰く「ブリザードは劣化Path of Exileを作っていることに気がついて方向を修正したんじゃなかろうか」とのこと。